問題
3次関数のグラフを考える.連立不等式が表す領域をとする.のどの点からも上の3次関数のグラフに接線が3本引けるための,についての必要十分条件を求めよ.
出典:京都大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第4問
方針
点 を通る接線の接点を とし、 の三次方程式を作る。3本の接線が引ける条件を極大値・極小値の符号で表し、領域 の全点で成り立つ の範囲を求める。
解答
曲線を
とする。接点の 座標を とすると、接線は
である。従って点 を通る接線の本数は
の異なる実数解の個数に等しい。
領域 は
であり、従って必ず である。 なので、 のもとで は で極大、 で極小となる。相異なる3実根をもつための必要十分条件は
すなわち
である。
これがすべての で成り立つ条件を調べる。まず
が全域で成り立つには、 を に近づけて考えることにより
すなわち
が必要十分である。境界 でも なので不等号は厳密である。
次に
が全域で成り立つには、 を に近づけて
がすべての で成り立てばよい。これは
がすべての で成り立つことと同値である。 は で増加し、その下限は2だから
である。 のときも では なので問題ない。
以上より必要十分条件は
である。