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京都大学 1996年度
文系数学 第4問

問題

正の実数に対し,実数全体で定義される関数で定める.このとき,が最小値を持つようなの範囲を求めよ.またがそのような範囲にあるとき,の最小値をを用いて表せ.

出典:京都大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

絶対値を含む積分は,まず で微分して傾きを調べる。 では の符号が固定され, は傾き または の一次関数になる。無限遠で下に落ちないための条件から ,すなわち を得る。範囲内では を求め,最小点 を代入して最小値を出す。

解答

まず

とおく。 のときは であるから, について傾き の一次関数である。 のときは であるから,傾きは である。したがって なら, または はいくらでも小さくなり,最小値をもたない。よって最小値をもつためには が必要である。これは すなわち である。

以下,この条件を仮定する。 では,微分して である。計算すると

である。 なら なので,臨界点 は区間 に入る。 の符号を見ると, で最小になり, では最大になる。また では外側へ向かって下がらないので,これらが全体の最小点である。

最小値を求める。 では であり,整理すると である。したがって

である。

よって, が最小値をもつための の範囲は であり,そのときの最小値は である。