京都大学 1994年度
理系数学 第6問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、三角関数、数列
- 解法
- 定積分評価、極限計算、三角比の利用
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
θが0から2πまで変化するとき,点P(θ)=(2cosθ−cos2θ,2sinθ−sin2θ)の描く曲線を考える.
(1) この曲線の全長Lを求めよ.
(2) この曲線の0≦θ≦θnの部分の長さがnLとなるようにθnを定めるとき,極限値n→∞limnθnを求めよ.
出典:京都大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問
方針
曲線の長さなので,まずx(θ),y(θ)を微分して速さ(dx/dθ)2+(dy/dθ)2を求める。三角関数を整理すると速さは4sin(θ/2)になり,0≦θ≦2πでは非負なのでそのまま積分できる。(2)では0からθnまでの弧長を式にし,L/nと等置してsin(θn/4)=1/nへ変形する。最後はθn→0を確認し,sinu/u→1を用いる。
解答
(1)
x=2cosθ−cos2θ,y=2sinθ−sin2θ とおく。微分すると dθdx=−2sinθ+2sin2θ であり,dθdy=2cosθ−2cos2θ である。したがって速さの2乗は
(dθdx)2+(dθdy)2=4{(sin2θ−sinθ)2+(cosθ−cos2θ)2}=4{2−2(sin2θsinθ+cos2θcosθ)}=4(2−2cosθ)=8−8cosθ=16sin22θ
である。0≦θ≦2πではsin(θ/2)≧0だから,速さは 4sin2θ である。
よって曲線の全長は L=∫02π4sin2θdθ である。計算すると L=[−8cos2θ]02π=8+8=16 となる。したがって L=16 である。
(2)
0≦θ≦θnの部分の長さは
∫0θn4sin2θdθ=[−8cos2θ]0θn=8(1−cos2θn)
である。これがL/n=16/nに等しいので 8(1−cos2θn)=n16 となり,1−cos2θn=n2 である。
半角の公式より 1−cos2θn=2sin24θn であるから 2sin24θn=n2 となる。0≦θn≦2πより0≦θn/4≦π/2なので,sin4θn=n1 である。 n→∞のとき右辺は0へ近づくから,θn/4→0である。u=θn/4とおくと nθn=4nu=4sinuu である。ここでu→0のときsinu/u→1だから limn→∞nθn=4 である。
よって求める極限値は 4 である。