京都大学 1994年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、微分
- 解法
- 三角比の利用、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 20分
問題
xy平面上で,3点A(−1,0),B(1,0),P(t,2t2+1)を考え,∠APBの2等分線とx軸との交点をQとする.tがすべての実数値を動くとき,AQQBの最大値,最小値を求めよ.
出典:京都大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
角の二等分線定理でQB/AQをPB/APに直す。点Pの座標を代入すると比の2乗がtの有理式になるので,分母が常に正であることを確認してから微分し,t=−1/2とt=1/2で最大・最小を調べる。最後は2乗した量から元の比へ戻す。別解として,微分を使わず,5/9≦R(t)≦9/5を平方完成型の恒等式で直接示す方法も有効である。
解答
角の二等分線定理より QBAQ=PBAP である。したがって AQQB=APPB である。 P=(t,2t2+1)だから PB2=(t−1)2+(2t2+1)2 であり,AP2=(t+1)2+(2t2+1)2 である。よって R(t)=(AQQB)2 とおくと
R(t)=(t+1)2+(2t2+1)2(t−1)2+(2t2+1)2=4t4+5t2+2t+24t4+5t2−2t+2
である。分母は距離の2乗なので常に正である。 N=4t4+5t2−2t+2,D=4t4+5t2+2t+2 とおくと,R=N/Dである。微分して整理すると R′(t)=D24(2t−1)(2t+1)(3t2+2) となる。3t2+2>0,D2>0なので,R′(t)の符号は(2t−1)(2t+1)で決まる。
したがってR(t)は−∞<t<−1/2で増加し,−1/2<t<1/2で減少し,1/2<t<∞で増加する。またt→±∞でR(t)→1である。
よって最大はt=−1/2,最小はt=1/2でとられる。実際,R(−21)=59,R(21)=95 である。求めるQB/AQは正なので,最大値は 535 であり,最小値は 35 である。
別解。微分を使わずに範囲を直接押さえることもできる。上と同じく R(t)=DN とおく。D>0であり,9D−5N=4(2t+1)2(t2−t+2) である。ここで t2−t+2=(t−21)2+47>0 だから 9D−5N≧0 であり,R(t)≦59 を得る。等号はt=−1/2で成り立つ。
同様に 9N−5D=4(2t−1)2(t2+t+2) であり,t2+t+2=(t+21)2+47>0 だから 9N−5D≧0 である。よって R(t)≧95 であり,等号はt=1/2で成り立つ。したがって同じ最大値・最小値が得られる。