京都大学 1994年度
後期・理系数学 後期 第6問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、数列、方程式・不等式
- 解法
- 部分積分、定積分評価、不等式評価
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 —
問題
nを自然数とし,In=∫1e(logx)ndxとおく.
(1) In+1をInを用いて表せ.
(2) すべてのnに対して,n+1e−1≦In≦(n+1)(n+2)(n+1)e+1が成り立つことを示せ.
出典:京都大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第6問
方針
(1)は部分積分する。(2)では t=logx により In=∫01tnetdt とする。上側は指数関数と端点を結ぶ直線の比較、下側は2つの増加関数に対する積分の積の比較を、二重積分の非負性から示す。
解答
(1)
部分積分により
In+1=[x(logx)n+1]1e−(n+1)∫1e(logx)ndx=e−(n+1)In
である。
(2)
t=logx とおくと dx=etdt だから
In=∫01tnetdt
である。区間 0≦t≦1 で、指数関数のグラフは両端を結ぶ弦の下側にあるから
et≦1+(e−1)t
である。よって
In≦∫01tn{1+(e−1)t}dt=n+11+n+2e−1=(n+1)(n+2)(n+1)e+1.
下側を示す。tn と et はともに増加関数なので、任意の s,t∈[0,1] に対し
(tn−sn)(et−es)≧0
である。これを正方形 0≦s,t≦1 上で積分して整理すると
2∫01tnetdt−2(∫01tndt)(∫01etdt)≧0
となる。したがって
In≧n+11(e−1)
である。以上で両側の不等式が示された。