京都大学 1993年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、三角関数
- 解法
- 円の性質、三角比の利用、微分による最大最小
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
点Oを中心とする半径1の円Cに含まれる2つの円C1,C2を考える.ただしC1,C2の中心はCの直径AB上にあり,C1は点Aで,またC2は点BでそれぞれCと接している.またC1,C2の半径をそれぞれa,bとする.C上の点PからC1,C2に1本ずつ接線を引き,それらの接点をQ,Rとする.
(1) ∠POA=θとするとき,PQはθによってどのように表せるか.
(2) PをC上で動かしたときのPQ+PRの最大値を求めよ.
出典:京都大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
直径 AB を x 軸に置き,A=(1,0),B=(−1,0) とする。点から円への接線長は「中心までの距離の2乗から半径の2乗」を使って求める。P=(cosθ,sinθ) とおけば PQ は sin(θ/2),PR は cos(θ/2) に比例する。最後は Asinu+Bcosu の最大値として処理する。
解答
円 C の中心を原点とし,直径 AB を x 軸上に取って A=(1,0),B=(−1,0) とする。C1 は A で C と接し,半径が a なので,その中心は (1−a,0) である。同様に C2 の中心は (−1+b,0) である。
(1)
∠POA=θ とするので P=(cosθ,sinθ) とおく。点 P から円 C1 へ引いた接線の長さは,P と C1 の中心との距離の2乗から a2 を引いたものの平方根である。したがって PQ2={cosθ−(1−a)}2+sin2θ−a2 である。整理すると PQ2=1−2(1−a)cosθ+(1−a)2−a2=2(1−a)(1−cosθ) である。さらに 1−cosθ=2sin22θ より PQ=21−asin2θ である。ここで 0≦θ≦π と見てよいので,sin(θ/2)≧0 である。
(2)
同様に,C2 への接線長について PR2={cosθ−(−1+b)}2+sin2θ−b2 である。これを整理すると PR2=2(1−b)(1+cosθ)=4(1−b)cos22θ なので PR=21−bcos2θ である。
よって
PQ+PR=21−asin2θ+21−bcos2θ
である。u=θ/2 とおくと 0≦u≦π/2 であり,PQ+PR=2{1−asinu+1−bcosu} となる。任意の u に対して
1−asinu+1−bcosu≦(1−a)+(1−b)sin2u+cos2u
であるから PQ+PR≦22−a−b である。
等号は (sinu,cosu) が (1−a,1−b) と同じ向きになるように u を選べば成り立つ。したがって最大値は 22−a−b である。