京都大学 1991年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- ベクトル、論証・証明
- 解法
- 座標設定、内積の利用、必要十分条件
- 難易度
- 8 / 10 計算量 7 / 10 目安 —
問題
空間に原点を始点とする長さ1のベクトルa,b,cがある.a,bのなす角をγ,b,cのなす角をα,c,aのなす角をβとするとき,つぎの関係の成立することを示せ.またここで等号の成立するのはどのような場合か.
0≦cos2α+cos2β+cos2γ−2cosαcosβcosγ≦1
出典:京都大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
2本の単位ベクトルを xy 平面に置き、3本目の z 成分を使う。与式はGram行列の行列式の補数 1−v2sin2γ となるため、上下界と等号条件を直接判定できる。
解答
a=(1,0,0)、b=(cosγ,sinγ,0) と置く。また
と置けば
cosα=cosβcosγ+usinγ,cos2β+u2+v2=1.
これらを計算すると
1−{cos2α+cos2β+cos2γ−2cosαcosβcosγ}=v2sin2γ.
従って問題の中央の式を E とおけば
E=1−v2sin2γ.
0≦v2≦1、0≦sin2γ≦1 より
0≦E≦1.
E=0 となるのは v2=1,sin2γ=1 のときであり、これは a,b,c が互いに直交する場合である。E=1 となるのは vsinγ=0、すなわち3ベクトルが同一平面内にある場合である。