京都大学 1990年度
後期・文系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、積分
- 解法
- 座標設定、面積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
Oを原点とし,y=x3−xのグラフをCとする.C上の2点P,P′は線分OPとOP′が直交するようにC上を動き,Pは第1象限,P′は第2象限にある.CとOPで囲まれた部分の面積をS,CとOP′で囲まれた部分の面積をS′とする.S′Sの最小値を求めよ.
出典:京都大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第1問
方針
点 P の x 座標を p>1、点 P′ の x 座標を −q(0<q<1)とする。原点から各点への直線の傾きの積が −1 であることから p,q の関係を作る。二つの面積はどちらも四乗に比例するので、最後は一変数の分数関数の最小化に帰着する。
解答
点 P を (p,p3−p)(p>1)、点 P′ を (−q,q−q3)(0<q<1)とおく。直線 OP,OP′ の傾きはそれぞれ p2−1, q2−1 である。直交条件より
(p2−1)(q2−1)=−1
となる。A=p2−1 とおけば A>1 であり、q2=1−A1=AA−1、p2=A+1 を得る。
直線 OP は y=(p2−1)x であるから
S=∫0p{(p2−1)x−(x3−x)}dx=∫0p(p2x−x3)dx=4p4.
同様に
S′=∫−q0{(x3−x)−(q2−1)x}dx=4q4.
したがって
S′S=(q2p2)2=(A−1A(A+1))2.
g(A)=A−1A(A+1) とおくと
g′(A)=(A−1)2A2−2A−1.
A>1 では A=1+2 の前後で g は減少から増加へ変わる。よって
であり、求める最小値は
である。