京都大学 1989年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 文字消去、面積計算、グラフの概形
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
座標平面内で,つぎの3曲線(うち一つは直線)に囲まれる部分の面積を求めよ.
y=−x3−3x2−3x−2,x=y+3−1,y=0
出典:京都大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
u=x+1 と平行移動すると、2曲線は y=−u3−1 と y=u2−3 になる。ただし平方根で与えられた曲線では u≧0 に注意する。y=0 との交点、2曲線の交点を求めると、囲まれた領域は −1≦u≦1 では上が y=0、下が三次曲線、1≦u≦3 では上が y=0、下が放物線になる。最後は2つの定積分を足して面積を出す。
解答
u=x+1 とおく。このとき dx=du であり、1つ目の曲線は y=−x3−3x2−3x−2=−(x+1)3−1=−u3−1 となる。また x=y+3−1 は u=y+3 であるから、u≧0 かつ y=u2−3 を表す。
まず交点を求める。三次曲線と y=0 の交点は −u3−1=0 より u=−1 である。放物線と y=0 の交点は u2−3=0,u≧0 より u=3 である。
次に2曲線の交点は −u3−1=u2−3 すなわち u3+u2−2=0 を満たす。これは u3+u2−2=(u−1)(u2+2u+2) であり、u2+2u+2=(u+1)2+1>0 だから、実数の交点は u=1 だけである。
したがって囲まれる部分は、−1≦u≦1 では y=0 と y=−u3−1 に挟まれ、1≦u≦3 では y=0 と y=u2−3 に挟まれる。よって面積 S は S=∫−11{0−(−u3−1)}du+∫13{0−(u2−3)}du である。
第1項は ∫−11(u3+1)du=[4u4+u]−11=2 である。第2項は
∫13(3−u2)du=[3u−3u3]13=23−38
である。したがって S=2+23−38=23−32 である。
別解。横に切って面積を求めることもできる。−2≦y≦0 で、左端は y=−u3−1 から x=−3y+1−1 であり、右端は x=y+3−1 である。したがって幅は y+3+3y+1 であり、面積は ∫−20(y+3+3y+1)dy である。ここで 3y+1 の積分は y=−1 を中心に打ち消し合うので 0 となり、残りは
∫−20y+3dy=[32(y+3)3/2]−20=23−32
である。