北海道大学 2024年度
理系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、積分、関数
- 解法
- 漸化式の変形、帰納的定義の利用、定積分評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 11分
問題
次の問に答えよ。
(1) αを実数とする。次のように定められた数列{an}の一般項を求めよ。
a1=α1an+1=21an+1(n=1,2,3,⋯⋯)
(2) 関数f1(x),f2(x),f3(x),⋯⋯を次の関係式で定める。
f1(x)=3x
fn+1(x)=(n+2)xn+1+(∫01fn(t)dt)x(n=1,2,3,⋯⋯)
関数fn(x)をxとnの式で表せ。
出典:北海道大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問
方針
(1)の問題文は直前に「α を実数」とあるため,a1=α と解釈して解く。漸化式は固定値2を引くと等比型になり,an=2+(α−2)/2n−1 が得られる。(2)は In=∫01fn(t)dt とおくと,定義式を積分して In+1=1+In/2 という(1)と同じ形の漸化式になる。I1=3/2 から In を求め,fn+1 の式に戻して fn を表す。
解答
(1)
問題文には a1=α1 とあるが,直前で α を実数としているため,以下では a1=α と解釈する。
漸化式 an+1=21an+1 について,両辺から2を引くと an+1−2=21(an−2) である。したがって数列 an−2 は初項 a1−2=α−2 公比 1/2 の等比数列である。よって an−2=(α−2)(21)n−1 となり,an=2+2n−1α−2 である。
(2)
In=∫01fn(t)dt とおく。定義より fn+1(x)=(n+2)xn+1+Inx である。両辺を 0 から 1 まで積分すると,
In+1=∫01(n+2)xn+1dx+In∫01xdx=1+21In.
また I1=∫013tdt=23 である。
これは(1)と同じ形の漸化式であり,固定値は2である。したがって In=2+2n−1I1−2=2−2n1 である。
いま,定義式を n−1 に対して用いると,n≧2 で fn(x)=(n+1)xn+In−1x である。上で求めた式から In−1=2−2n−11 なので,fn(x)=(n+1)xn+(2−2n−11)x である。n=1 のときも右辺は 2x+(2−1)x=3x となり,f1(x)=3x と一致する。よってすべての正の整数 n について fn(x)=(n+1)xn+(2−2n−11)x である。