北海道大学 2015年度
後期・理系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、指数・対数、微分
- 解法
- 部分積分、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
x>0で定義された関数f(x)=∫1etx−1logtdtを考える。ただし,logtはtの自然対数とし,eは自然対数の底とする。
(1) f(x)を求めよ。
(2) x>0において,関数g(x)=x2f(x)−x2の極小値,およびそのときのxの値を求めよ。
出典:北海道大学 2015年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
(1)は tx−1 を積分し、logt を微分する部分積分で f(x) を明示する。x>0 なので x で割る操作は問題ない。(2)では g(x)=x2f(x)−x2 を先に整理し、導関数 g′(x)=x(ex−2) の符号を x>0 の範囲で調べる。極小値は x=log2 を代入して平方の形に直す。
解答
(1)
x>0 である。部分積分を用いると
f(x)=∫1etx−1logtdt=[xtxlogt]1e−∫1extx⋅t1dt
である。したがって
f(x)=xex−x1∫1etx−1dt=xex−x1[xtx]1e
であり、f(x)=xex−x2ex−1=x2xex−ex+1 である。
(2)
(1)より g(x)=x2f(x)−x2=xex−ex+1−x2 である。微分すると g′(x)=ex+xex−ex−2x=x(ex−2) である。x>0 なので、g′(x) の符号は ex−2 の符号で決まる。したがって 0<x<log2 で g′(x)<0,x>log2 で g′(x)>0 である。よって g(x) は x=log2 で極小となる。
極小値は g(log2)=(log2)⋅2−2+1−(log2)2=2log2−1−(log2)2 であり、2log2−1−(log2)2=−(log2−1)2 である。したがって x=log2,極小値 −(log2−1)2 である。