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北海道大学 2014年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

を素数とする。整数を係数とする次多項式 で,以下の3条件を同時にみたしているものをすべて求めよ。

の係数は1,

・ 方程式の解は相異なる個の整数。

出典:北海道大学 2014年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

条件より は相異なる整数根を用いて と表せる。定数項は であり、 が素数であることから、根の絶対値は1つだけが 、残りはすべて1に限られる。相異なる整数根なので、絶対値1の根は の高々2個しか使えない。あとは または と、 を組み合わせ、符号条件 を満たすものだけを列挙して確認する。

解答

の相異なる整数解を とする。 の係数が1であるから、 と表せる。したがって である。条件より である。

ここで は素数である。また なので、どの根も0ではない。したがって、整数 の絶対値の積は である。よって根のうち1つだけが絶対値 をもち、残りの根はすべて絶対値1でなければならない。

絶対値1の整数は だけである。さらに根は相異なるので、 もそれぞれ高々1回しか使えない。したがって、根の集合は に、必要に応じて を加えたものに限られる。よって である。

以下、符号条件 を満たすものを列挙する。

1次の場合。

根が のときは であり、 なので不適である。根が のときは であり、 なので適する。

2次の場合。

根は、絶対値 の根1つと、 または のどちらかである。符号を調べると、適するものは である。実際、これらから が得られ、どちらも定数項は である。他の組合せでは定数項が になる。

3次の場合。

根は、絶対値 の根1つと、 の両方である。根を とすると であり、定数項は なので適する。一方、根を とすると定数項は になり不適である。

以上より、求める多項式は である。これらはいずれも整数係数のモニック多項式で、定数項が であり、相異なる整数解を持つので条件をすべて満たす。