北海道大学 2013年度
後期・理系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 指数・対数、方程式・不等式
- 解法
- 微分による最大最小、不等式評価、誘導利用
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
a,b,cを正の実数とする。
(1) t>0に対して,不等式btb+c+c≧(b+c)tbが成り立つことを示せ。
(2) x>0,y>0に対して,不等式axa+b+c+bya+b+c+c≧(a+b+c)xaybが成り立つことを示せ。
出典:北海道大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
(1) は左辺を関数として最小値を調べる。導関数の符号から t=1 で最小になることを示せばよい。(2) は (1) から得られる重み付き相加相乗平均型の不等式を2回使い、まず b,c、次に a,b+c の重みに分ける。
解答
(1) 左辺を ϕ(t)=btb+c+c−(b+c)tb とおく。微分すると ϕ′(t)=b(b+c)tb+c−1−b(b+c)tb−1=b(b+c)tb−1(tc−1) である。 t>0 では b(b+c)tb−1>0 だから、0<t<1 では tc−1<0、t>1 では tc−1>0 である。したがって ϕ(t) は 0<t<1 で減少し、t>1 で増加する。
よって最小値は t=1 でとり、ϕ(1)=b+c−(b+c)=0 である。したがって btb+c+c≧(b+c)tb が成り立つ。
(2) (1) から、正の数 U,V に対して bU+cV≧(b+c)Ub+cbVb+cc が成り立つ。実際、U/V=tb+c とおいて (1) に V を掛ければよい。
これを U=ya+b+c, V=1 に適用すると、bya+b+c+c≧(b+c)yb+cb(a+b+c) である。
さらに、重み a と b+c に対して同じ形の不等式を用いると、
axa+b+c+(b+c)yb+cb(a+b+c)≧(a+b+c)(xa+b+c)a+b+ca(yb+cb(a+b+c))a+b+cb+c
である。右辺は (a+b+c)xayb である。
先ほどの不等式 bya+b+c+c≧(b+c)yb+cb(a+b+c) を加味すると、axa+b+c+bya+b+c+c≧(a+b+c)xayb を得る。