北海道大学 2013年度
文系数学 前期 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、判別式、面積計算
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
実数tが0≦t<8をみたすとき,点P(t,t3−8t2+15t−56)を考える。
(1) 点Pから放物線y=x2に2本の異なる接線が引けることを示せ。
(2) (1)での2本の接線の接点をQおよびRとする。線分PQ,PRと放物線y=x2で囲まれた領域の面積S(t)をtを用いて表せ。
出典:北海道大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
放物線 y=x2 の接線を接点の x 座標 u で表し、その接線が点 P を通る条件を二次方程式にする。2本の接線の接点を t−s,t+s と対称に表すと、囲まれる面積は放物線と接線の差の積分で計算しやすい。
解答
放物線 y=x2 上の x 座標 u における接線は y=2ux−u2 である。この接線が P(t,t3−8t2+15t−56) を通る条件は t3−8t2+15t−56=2ut−u2 すなわち u2−2tu+t3−8t2+15t−56=0 である。
この二次方程式の判別式を D とすると、4D=t2−(t3−8t2+15t−56)=−t3+9t2−15t+56 である。右辺は (8−t)(t2−t+7) と因数分解できる。0≦t<8 では 8−t>0 であり、t2−t+7=(t−21)2+427>0 だから D>0 である。よって点 P から放物線へ異なる2本の接線が引ける。
2つの接点の x 座標を α,β とする。解と係数の関係より α+β=2t であるから、α=t−s,β=t+s と表せる。ただし s2=t2−(t3−8t2+15t−56)=(8−t)(t2−t+7) である。
左側の接線は y=2αx−α2、右側の接線は y=2βx−β2 である。放物線との差は x2−(2αx−α2)=(x−α)2, x2−(2βx−β2)=(x−β)2 である。2本の接線は点 P で交わり、その x 座標は t であるから、囲まれる面積 S は S=∫αt(x−α)2dx+∫tβ(x−β)2dx である。したがって
S=3(t−α)3+3(β−t)3=3s3+3s3=32s3
である。
よって求める面積は 32{(8−t)(t2−t+7)}3/2 である。