北海道大学 2013年度
文系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- ベクトル
- 解法
- ベクトル成分計算、内積の利用、文字消去
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
空間ベクトルa=(1,0,0),b,c,dを考える。∣b∣=∣c∣=∣d∣=1で,bはxy平面上にあり,そのy成分は正とする。また,a⋅b=pとおく。
(1) ∣p∣<1であることを示せ。また,pを用いてbの成分表示を書け。
(2) cとdは相異なり,
をみたすとする。cのz成分が正のとき,pを用いてcとdの成分表示を書け。
(3) 上の条件に加えてc⋅d=pであるときpの値を求めよ。
出典:北海道大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
内積条件を座標でそのまま連立する。b は xy 平面上の単位ベクトルなので、まず p の範囲と b を決める。続いて c の x,y 成分を内積条件から決め、単位条件で z 成分の実在条件を調べる。最後は c⋅d を p で表す。
解答
(1) b=(u,v,0) とおく。a=(1,0,0) であるから、a⋅b=u=p である。また b は単位ベクトルなので u2+v2=1 である。b の y 成分は正だから v=1−p2 でなければならない。したがって ∣p∣<1,b=(p,1−p2,0) である。
(2) q=1−p2 とおき、c=(x,y,z) とする。条件 a⋅c=p より x=p である。また b⋅c=p より p2+qy=p だから y=qp−p2=1−p2p(1−p) である。
さらに c は単位ベクトルであるから p2+1−p2p2(1−p)2+z2=1 となる。ここで z2=1−p2−1−p2p2(1−p)2=p+1(1−p)(2p+1) である。∣p∣<1 のもとで p+1>0、1−p>0 だから、実数の z が存在するための条件は 2p+1>0 すなわち −21<p<1 である。 z 成分が正である方を c、負である方を d とすれば、
c=(p,1−p2p(1−p),p+1(1−p)(2p+1)),
d=(p,1−p2p(1−p),−p+1(1−p)(2p+1))
である。
(3) 上の表示から
c⋅d=p2+1−p2p2(1−p)2−p+1(1−p)(2p+1)
である。整理すると c⋅d=p+14p2−p−1 となる。これが p に等しいので、p+14p2−p−1=p である。p+1=0 だから 4p2−p−1=p2+p すなわち 3p2−2p−1=0 を得る。よって (3p+1)(p−1)=0 である。p=1 は p<1 に反するので、求める値は p=−31 である。