問題
を自然数とする。数列を漸化式
で定める。
(1) を求めよ。
(2) を自然数とする。およびのそれぞれの場合についてを求めよ。
(3) を自然数とする。のとき,数列は発散することを示せ。
出典:北海道大学 2011年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
漸化式 は余弦の倍角公式そのものである。まず帰納法で を得る。(2) では 、 のとき、角が最終的に の整数倍または に落ち着くことを見る。(3) では とし、十分大きい で角の係数を10で割った余りが と循環するため、余弦が少なくとも2つの異なる値を繰り返すことを示す。
解答
(1)
倍角公式 を用いる。 では である。
いま と仮定すると、漸化式より
である。したがって帰納法により である。
(2)
まず の場合を考える。(1)より である。 なら は の整数倍なので である。よって である。
次に の場合を考える。このとき である。 では、 は3で割ると1または2を交互に余りとして持つので、角は の整数倍を除いて である。どちらも余弦は である。したがって である。
(3)
とする。(1)より である。 とすると、 を10で割った余りは と周期的に現れる。
したがって は、十分大きい について
を周期的にとる。このうち
であるから、結局 という2つの値を交互に取る。
この2つは異なる値である。たとえば なので である。したがって数列 は1つの値に収束しない。よって発散する。