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北海道大学 2011年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

に対して,行列で表される1次変換をとし,点による像をで表す。

(1) 点に対して,の座標を求めよ。

(2) 点に対して,の座標を求めよ。

(3) は直線に関する対称移動であることを示せ。

出典:北海道大学 2011年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

とおき、点Qを対称軸方向の単位ベクトル、点Rをそれに垂直な単位ベクトルとして見る。(1)(2) では加法定理を使って、Qは固定され、Rは符号反転することを計算で示す。(3) は任意の点をQ方向成分とR方向成分に分解できることから、Q方向は保ち、垂直方向だけ反転する変換、すなわち直線 に関する対称移動であると結論する。

解答

(1)

とおく。すると である。行列で写すと

である。

加法定理より であり、 である。したがって である。

(2)

同じく とおくと である。よって

である。

第1成分は であり、第2成分は である。したがって である。

(3)

点Qは であるから、原点を通る直線 の方向を表している。また点Rは であり、 だから、Q方向に垂直な方向を表している。

(1)より はQ方向の点を動かさず、(2)よりR方向の点を反対向きに移す。任意の点は、Q方向成分とR方向成分の和として一意に表せるので、 は直線 に平行な成分を保ち、それに垂直な成分だけ符号を変える。

したがって は直線 に関する対称移動である。