問題
を実数として,以下の問いに答えよ.
(1) すべての実数に対してとなるようなの範囲を求めよ.
(2) は(1)で求めた範囲にあるものとする.2つの曲線と,および,2つの直線とで囲まれる図形の面積が4となるの値を求めよ.
出典:北海道大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
不等式は と置いて, の最大を調べる形にする。面積では (1) により放物線が上側,対数曲線が下側であることを確認し,偶関数性で積分区間を半分にする。 は部分積分で処理する。
解答
(1) では両辺とも0である。 とし, とおくと,条件 は と同値である。したがって の上限を調べればよい。
関数 を考えると, ここで とおくと
よって で ,すなわち である。したがって となり, は減少する。
また であるから, の上限は1である。よって条件をすべての実数 で満たすための の範囲は である。
別解。 に対して であるから, がすぐに分かる。また でこの比は1に近づくので,やはり必要十分条件は である。
(2) のとき, では であるから,2曲線と直線 で囲まれる面積 は である。被積分関数は偶関数なので まず である。
次に を部分積分で計算する。, とすると
したがって
よって
したがって面積は
これが4に等しいから よって であり, である。これは を満たしている。