北海道大学 2009年度
理系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- ベクトル、数列
- 解法
- 座標設定、和の計算、極限計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
直角三角形△ABCにおいて∠Bは直角であるとし,辺ACの長さをαとする.辺ACをn等分し,その分点をAに近い方から順にD1,D2,D3,⋯,Dn−1とおく.1≦k≦n−1に対し,線分BDkの長さをLkとする.このとき,以下の問いに答えよ.
(1) Sn=k=1∑n−1(Lk)2をαとnで表せ.
(2) n→∞limnSnをαで表せ.
出典:北海道大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問
方針
直角の頂点Bを原点に置き,BAとBCを座標軸に沿わせる。Dkは辺ACをAからk/nだけ進んだ点なので,座標を一次結合で表せる。BDk2を計算すると,ABとBCの長さは別々に出るが,和を取ると同じ平方和が現れ,最後はAB2+BC2=AC2=α2にまとまる。
解答
Bを原点に置き,A=(u,0),C=(0,v)とする。∠B=90∘であり,AC=αなので u2+v2=α2 である。
DkはACをn等分した分点のうち,Aに近い方からk番目の点である。したがって
Dk=(1−nk)A+nkC=(u(1−nk),vnk)
である。よって
Lk2=BDk2=u2(1−nk)2+v2(nk)2
である。
(1)
k=1,2,…,n−1について和をとる。まず
k=1∑n−1(1−nk)2=k=1∑n−1(nn−k)2=n21j=1∑n−1j2
である。同様に
k=1∑n−1(nk)2=n21k=1∑n−1k2
である。したがって
Sn=k=1∑n−1Lk2=(u2+v2)n21k=1∑n−1k2=α2⋅n21⋅6(n−1)n(2n−1)=6nα2(n−1)(2n−1)
である。
(2)
(1)より nSn=6n2α2(n−1)(2n−1) である。したがって
n→∞limnSn=6α2n→∞limn2(n−1)(2n−1)=6α2⋅2=3α2
である。