北海道大学 2009年度
後期・理系数学 後期 第2問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、不等式評価、極限計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 18分
問題
a1>1とする.数列{an}を漸化式
an+1=21+2an1(n≧1)
によって定める.kを自然数として,以下の問いに答えよ.
(1) a2k+1をa2k−1で表せ.
(2) 1<a2k+1<a2k−1を示せ.
(3) n→∞liman=1を示せ.
出典:北海道大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
漸化式をf(x)=(x+1)/(2x)と見て,2回分を合成する。奇数番目だけを取り出すとa2k+1=g(a2k−1)となり,x>1に対して1<g(x)<xを示せば,奇数部分列が1より大きく単調減少することが分かる。極限はL=g(L)から決め,偶数部分列はa2k=f(a2k−1)により同じ極限へ送る。
解答
(1)
f(x)=21+2x1=2xx+1 とおくと,漸化式は an+1=f(an) と書ける。したがって a2k+1=f(f(a2k−1)) である。ここで
f(f(x))=21+2⋅2xx+11=21+x+1x=2(x+1)3x+1
である。よって a2k+1=2(a2k−1+1)3a2k−1+1 である。
(2)
g(x)=2(x+1)3x+1とおく。x>1のとき,g(x)>1 は 3x+1>2x+2 すなわちx>1と同値である。したがってx>1ならg(x)>1である。
また g(x)<x は 3x+1<2x(x+1)=2x2+2x すなわち 0<2x2−x−1=(2x+1)(x−1) と同値である。x>1ならこれは成り立つ。よってx>1なら 1<g(x)<x である。
a1>1であり,(1)よりa2k+1=g(a2k−1)だから,数学的帰納法によりすべてのkで 1<a2k+1<a2k−1 が成り立つ。
(3)
(2)より,奇数番目の部分列 a1,a3,a5,… は1より大きく,単調減少する。したがって極限をもつ。その極限をLとすると,L≧1であり,(1)の式から L=2(L+1)3L+1 を満たす。整理すると 2L2+2L=3L+1 すなわち 2L2−L−1=0 である。因数分解して (2L+1)(L−1)=0 であり,L≧1だから L=1 である。よって limk→∞a2k−1=1 である。
偶数番目については a2k=f(a2k−1)=2a2k−1a2k−1+1 であるから,a2k−1→1より limk→∞a2k=21+1=1 である。奇数番目と偶数番目の部分列がともに1に収束するので,数列全体について n→∞liman=1 である。