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北海道大学 2008年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

2次正方行列

とする.ただし,は実数とする.

(1) となる2次正方行列に対して,となる実数が存在することを示せ.

(2) 1と異なる数と0と異なる2次正方行列が,を満たすとする.このようなをすべて求めよ.

出典:北海道大学 2008年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

どちらも一般の2次行列を成分で置いて直接計算する。(1)では から を得て,その形が と一致するように を選ぶ。(2)では の4本の成分方程式を立て, に分ける。さらに問題文で が指定されているため,零行列しか出ない場合を除外する。

解答

(1)

とおく。積を順に展開すると

であり,

である。したがって

である。

これが零行列であるから である。よって

と書ける。

ここで とおくと

である。上の を代入すると だから である。よって示された。

(2)

とおく。 の各成分を比較すると は次の4本の式と同値である。 まず とする。このとき第1式から なので である。また第4式から なので である。第2式は であり,上の を代入すると だから である。したがって

である。 であるためには が必要であり,このとき確かに非零行列になる。

次に とする。第3式より である。問題文より でもあるから,第1式と第4式から である。すると第2式は となる。非零行列 を得るには でなければならないので すなわち である。このとき

がすべての解である。

以上より,求める組は

または

である。