北海道大学 2006年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、微分
- 解法
- 部分積分、増減表、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15〜18分
問題
0≦x≦2πとする.このとき,関数
f(x)=∫0xetcostdt
の最大値をとるxとその最大値を求めよ.ただし,eは自然対数の底とする.
出典:北海道大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
最大位置は f′(x)=excosx の符号で決める。0≦x≦2π で cosx の符号が変わる点は π/2,3π/2 なので,増減表から局所最大候補と端点を洗い出す。値の比較には,部分積分で f(x)={ex(sinx+cosx)−1}/2 を出しておく。局所最大 x=π/2 と右端 x=2π を比較する。
解答
まず,微分積分学の基本定理より f′(x)=excosx である。ex>0 なので,f′(x) の符号は cosx の符号で決まる。したがって 0≦x≦2π では 0<x<2πおよび23π<x<2π で f は増加し,2π<x<23π で f は減少する。
よって最大値の候補は x=2πまたはx=2π である。左端 x=0 は増加の始点なので最大ではない。
値を比較するために f(x) を求める。部分積分,または微分して確認することにより ∫etcostdt=2et(sint+cost) である。したがって
f(x)=∫0xetcostdt=[2et(sint+cost)]0x=2ex(sinx+cosx)−1
である。
よって f(2π)=2eπ/2−1 であり,f(2π)=2e2π−1 である。明らかに e2π>eπ/2 だから f(2π)>f(2π) である。
したがって最大値をとるのは x=2π であり,最大値は 2e2π−1 である。