北海道大学 2006年度
後期・理系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 三角関数、関数
- 解法
- 置換、範囲評価、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 18〜20分
問題
aを実数とし,関数f(x)を
f(x)=a(sinx+cosx)−sinxcosx
によって定義する.ただし,xは実数全体を動くとする.
(1) t=sinx+cosxのとりうる値の範囲を求めよ.
(2) f(x)の最大値が3となるときのaの値を求めよ.
出典:北海道大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
t=sinx+cosx と置くと,t の範囲は [−2,2] である。また t2=1+2sinxcosx より sinxcosx=(t2−1)/2 と表せるため,f(x) は t に関する上に凸な二次関数 −21t2+at+21 になる。頂点 t=a が区間内にある場合と,区間外にある場合に分けて最大値を3にする a を求める。
解答
(1)
t=sinx+cosx とおく。合成すると sinx+cosx=2sin(x+4π) である。sin(x+4π) の値は −1 以上 1 以下をすべてとるので,−2≦t≦2 である。
(2)
t2=(sinx+cosx)2=1+2sinxcosx より sinxcosx=2t2−1 である。したがって
f(x)=a(sinx+cosx)−sinxcosx=at−2t2−1=−21t2+at+21
である。ただし t の範囲は −2≦t≦2 である。
この二次関数は上に凸で,頂点は t=a である。
まず ∣a∣≦2 のとき,頂点が区間内にあるので最大値は −21a2+a2+21=2a2+1 である。この場合 2a2+1≦22+1=23 であり,最大値は3にならない。
次に a>2 のとき,頂点は区間の右側にあるため,最大値は右端 t=2 でとる。したがって −21⋅2+2a+21=2a−21 が3に等しい。よって 2a=27 となり,a=472 である。これは a>2 を満たす。
同様に a<−2 のとき,最大値は左端 t=−2 でとる。したがって −21⋅2−2a+21=−2a−21 が3に等しい。よって a=−472 である。これは a<−2 を満たす。
以上より a=±472 である。