北海道大学 2006年度
文系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- ベクトル、三角関数
- 解法
- ベクトル成分計算、三角比の利用、範囲評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 20〜24分
問題
空間の2点P,Qの原点Oを基点とする位置ベクトルが
OP=(2cost,2sint,1),OQ=(−sin3t,cos3t,−1)
によって与えられている。ただし,−180∘≦t≦180∘とする。
(1) 点Pと点Qの距離が最小となるtと,そのときの点Pの座標を求めよ。
(2) OPとOQのなす角が0∘以上90∘以下となるtの範囲を求めよ。
出典:北海道大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第2問
方針
距離の最小は PQ2 で考える。成分を代入して加法定理を使うと PQ2=9+4sin2t にまとまるので,sin2t の最小値から t を決める。(2)は2つのベクトルのなす角が 0∘ 以上 90∘ 以下であることを,内積が0以上である条件に言い換える。内積も −2sin2t−1 にまとまるので,2t の範囲 [−360∘,360∘] で三角不等式を解く。
解答
(1)
P=(2cost,2sint,1),Q=(−sin3t,cos3t,−1) である。したがって
PQ2=(2cost+sin3t)2+(2sint−cos3t)2+(1−(−1))2=4(cos2t+sin2t)+(sin23t+cos23t)+4(costsin3t−sintcos3t)+4=4+1+4sin(3t−t)+4=9+4sin2t
である。
よって PQ2 が最小となるのは sin2t=−1 のときである。条件 −180∘≦t≦180∘ より −360∘≦2t≦360∘ である。この範囲で sin2t=−1 となるのは 2t=−90∘,270∘ であるから t=−45∘,135∘ である。
それぞれのとき,点 P の座標は t=−45∘ で P=(2,−2,1), t=135∘ で P=(−2,2,1) である。
(2)
OP と OQ のなす角が 0∘ 以上 90∘ 以下である条件は OP⋅OQ≧0 である。内積を計算すると
OP⋅OQ=(2cost)(−sin3t)+(2sint)(cos3t)+1⋅(−1)=2(sintcos3t−costsin3t)−1=2sin(t−3t)−1=−2sin2t−1
である。したがって求める条件は −2sin2t−1≧0 すなわち sin2t≦−21 である。 −360∘≦2t≦360∘ において,sinu≦−21 となるのは −150∘≦u≦−30∘,210∘≦u≦330∘ である。u=2t と戻して
−75∘≦t≦−15∘,105∘≦t≦165∘
である。