過去問データベース 過去問を探す

北海道大学 2005年度
理系数学 前期 第3問

問題

は最高次の係数が1の整式とする.

(1) 自然数に対し,を示せ.

(2) の次数をとするとき,次が成り立つことを示せ.

(3) すべての自然数に対してが成り立つようなを求めよ.

出典:北海道大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問

方針

(1)は で単調増加することを用い、各区間 を積分と比較してから足し合わせる。(2)は の最高次項と、それより低い次数の項を分ける。最高次項の和は(1)ではさみうちし、低次項の和は で割ると0になることを示す。(3)は(2)により両辺の最高次係数を比較してまず次数 を決め、その後 とおいて条件を直接解く。

解答

(1)

は自然数であるから、 は単調に増加する。したがって について、 なら である。よって である。

また、 なら であるから である。これらを から まで加えると を得る。右辺は とおけば である。文字を に戻して が示された。

(2)

の次数を とし、最高次の係数が1であるから と書ける。

まず最高次項について(1)を に適用すると

である。左辺は であり、右辺は である。よってはさみうちにより である。

次に、 については、(1)または単純な評価から は高々 程度の大きさである。したがって である。ゆえに低次の項は極限に寄与せず、

が成り立つ。

(3)

条件は である。 の次数を とする。(2)より の最高次 の係数は である。したがって の最高次 の係数は である。一方、 の最高次係数は1なので、 の係数は である。よって となり、 である。

したがって とおける。これを条件に代入すると である。左辺は だから、 である。両辺を2倍して となるので である。したがって である。

実際、このとき であり、 と一致する。