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北海道大学 2004年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

である複素数に対して,が定める複素数平面上の3点を考える.ただし,の偏角の範囲とする.

(1) 3点の内の2点以上が一致するときのをすべて求めよ.

(2) (1)以外のときに,3点を頂点とする三角形の面積を,を用いて表せ.

(3) が極大値をとるときのの値をすべて求めよ.

(4) の最大値と,そのときの複素数を求めよ.

出典:北海道大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

とおくと、3点は偏角 をもつ単位円上の点である。(1) はこれらの偏角が の整数倍だけ異なる場合を列挙する。(2) は2点 が同じ 座標をもつことを利用し、縦の長さ と、点 からその縦線までの距離で面積を出す。(3) は と置き、 の極値を調べる。退化点で区切られた各区間の内部で極大候補を求め、(4) では2つの候補の値を比較して最大を選ぶ。

解答

(1)

とおく。 なので である。したがって3点は、単位円上の偏角 の点である。

2点以上が一致するのは、これらの偏角の差が の整数倍になるときである。 より である。また より、 では である。さらに より、 である。以上を合わせると である。

(2)

(1) 以外の場合を考える。3点の座標は である。点 を結ぶ線分は縦の線分で、その長さは である。点 から直線 までの距離は である。したがって三角形の面積 である。

ここで とおくと、 である。 では 、また なので、 である。

(3)

とおく。退化する場合を除けば である。(2) より である。 の範囲で微分の符号を見るため、対数微分を用いると

である。これが となる条件を整理すると である。したがって である。 は区間 の端で となり、それぞれの区間内で上の解を1つずつもつ。よって、 が極大値をとるときの である。

(4)

(3) の2つの候補で値を比較する。 として に代入すると、 のとき であり、 のとき である。したがって最大値を与えるのは のときである。

このとき なので であり、

である。また最大値は

である。

したがって、そのときの複素数 であり、最大値は である。

別解。(2) の面積は、3点の座標を行列式に入れて としてもよい。これを加法定理で整理すると、同じく が得られる。縦線を底辺にする主解の方が、絶対値の意味と退化条件を見落としにくい。