北海道大学 2004年度
文系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数と式、方程式・不等式
- 解法
- 置換、式変形、範囲評価
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
正の実数aに対し,x=a+a1,y=a−a1とおく.このときx8−y8が最小となるaの値と,その最小値を求めよ.
出典:北海道大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
まず x2−y2 が一定になることを使い、x8−y8 を直接展開せずに x2+y2 だけの式へ落とす。x2+y2=2(a2+a−2) なので、正の実数 a に対する相加相乗平均からその最小値を決める。最後に、得られた1変数式がその範囲で増加することを確認して、等号条件 a=1 と最小値を同時に出す。
解答
x=a+a1,y=a−a1 である。まず x2−y2=(a+a1)2−(a−a1)2=4 である。また u=x2+y2 とおくと、
u=(a+a1)2+(a−a1)2=2(a2+a21)
である。a>0 より a2+a21≧2 だから u≧4 であり、等号は a2=1、すなわち a=1 のときに成り立つ。
次に x8−y8 を u で表す。 x8−y8=(x4−y4)(x4+y4) である。ここで x4−y4=(x2−y2)(x2+y2)=4u である。また x2y2=4(x2+y2)2−(x2−y2)2=4u2−16 だから、
x4+y4=(x2+y2)2−2x2y2=u2−2⋅4u2−16=2u2+8.
したがって x8−y8=4u(2u2+8)=2u3+32u である。 u≧4 において 2u3+32u は u とともに増加する。よって最小となるのは u=4、すなわち a=1 のときである。このとき x=2,y=0 なので、x8−y8=28=256 である。したがって、求める値は a=1,最小値 256 である。
別解。v=a2+a−2 とおくと、v≧2 であり、x2=v+2,y2=v−2 である。したがって x8−y8=(v+2)4−(v−2)4=16v3+64v となる。これは v≧2 で増加するので、v=2、すなわち a=1 のときに最小となり、最小値は 16⋅23+64⋅2=256 である。