北海道大学 2003年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、積分
- 解法
- 座標設定、体積計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜23分
問題
xyz空間において,
と
円板B:z=0,x2+y2≦1
を考える.
(1) AとBで囲まれる立体内に中心をもち,AとBにそれぞれ一点で接する球面をCとおく.Cの中心の座標を(x0,y0,z0)とするとき,z0をx0,y0の式で表せ.
(2) (1)で得た式をz0=f(x0,y0)とする.このとき,不等式
f(x,y)≦z≦1−x2−y2,x2+y2≦1
で定まる立体の体積を求めよ.
出典:北海道大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
球面 C が円板 B:z=0 に接するので、中心の高さ z0 がそのまま半径である。半球面 A は原点中心・半径1の球面の上半分なので、C が内側から接する条件は「中心間距離 + 小球の半径 =1」で表せる。これにより z0=(1−x02−y02)/2 を得る。(2)では下限がこの放物面、上限が半球面である立体の体積を、極座標で 2π∫01{1−r2−(1−r2)/2}rdr と計算する。
解答
(1)
球面 C の中心を (x0,y0,z0) とする。C は円板 B:z=0 に1点で接し、かつ立体の内部にあるので、球面 C の半径は中心の高さに等しく z0 である。
一方、半球面 A は原点を中心とする半径1の球面 x2+y2+z2=1 の上半分である。球面 C がこの球面に内側から接するためには、原点と C の中心との距離に C の半径を足したものが1になればよい。したがって x02+y02+z02+z0=1 である。
これより x02+y02+z02=1−z0 である。両辺を2乗して x02+y02+z02=(1−z0)2=1−2z0+z02 となる。よって 2z0=1−x02−y02 であり、z0=21−x02−y02 である。
(2)
(1)より f(x,y)=21−x2−y2 である。求める立体は、上側が半球面 z=1−x2−y2 で、下側が z=21−x2−y2 である。
極座標 x=rcosθ,y=rsinθ を用いると、0≦r≦1, 0≦θ≦2π であり、体積 V は
V=∫02π∫01{1−r2−21−r2}rdrdθ
である。
まず ∫01r1−r2dr を計算する。u=1−r2 とおくと du=−2rdr だから ∫01r1−r2dr=21∫01u1/2du=31 である。また
∫012r(1−r2)dr=21[2r2−4r4]01=81
である。
したがって
V=2π(31−81)=2π⋅245=125π
である。