問題
平面上の曲線の上を運動する点を考える.その速度は大きさが1で成分は正とする.点をにおけるの法線上にありで領域に属しているものとする.
(1) 点の座標をとするとき,点の座標を求めよ.
(2) 動点の速度の大きさのとり得る範囲を求めよ.
出典:北海道大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
曲線は で、接線の傾きは である。接線方向ベクトルの長さが になることを使い、上側を向く単位法線ベクトルを作って点 を求める。(2)では の速度の大きさが1で 成分が正であることから を得る。あとは の座標を で微分し、, , で速度を整理する。
解答
(1)
曲線 を とおく。点 の 座標が のとき、 である。
導関数は だから、点 における接線方向ベクトルとして が取れる。この長さは である。実際、 を用いればよい。
接線方向 に垂直な方向は である。上側を向く単位法線ベクトルは である。点 は からこの向きに距離1だけ進んだ点なので、
である。
(2)
点 の速度の大きさは1で、 成分は正である。 を時刻の関数と見ると、点 の速度の大きさは
である。これが1に等しいから である。
ここで とおく。このとき であり、(1)の は と書ける。 で微分すると、 の第1成分について
である。また第2成分について
である。
したがって、 を変数としたときの の速さは
ここで を用いた。
時刻に関する の速度の大きさは、これに を掛けたものなので
である。
この値は で0をとる。また任意の実数 について であるから、速度の大きさは1より小さい。さらに を大きくすると、この比の絶対値は1に近づく。したがって、速度の大きさのとり得る範囲は である。