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北海道大学 2003年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

実数に対して,

で定まる数列を考える.ただしとする.

(1) となる初項の値が2つあることを示し,その値 を求めよ.

(2) を満たすとき,

を示せ.

(3) (2)と同じ条件のもとでを示せ.

出典:北海道大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

まず一定列になる初項は固定点方程式 で求める。 なので固定点は と0であり、これが になる。(2)では区間 が漸化式で保たれることと、差 の符号を調べる。 の積が正になるのが単調増加の理由である。(3)は単調増加かつ上に有界なので極限を持ち、その極限が固定点方程式を満たすことから0を選ぶ。

解答

(1)

すべての項が等しくなる初項を とする。このとき を満たす必要がある。整理すると である。したがって または である。後者から を得る。 より であるから である。よって、 となるように並べると である。

(2)

まず、 であると仮定して、次の項もこの区間にあり、かつ となることを示す。 であるから である。したがって である。

また

ここで だから、両辺に正の数 を掛けて である。よって である。一方 なので、 となる。したがって すなわち である。

さらに かつ なので も成り立つ。初項 を満たすから、数学的帰納法によりすべての自然数 について が成り立つ。

(3)

(2)より、 は単調増加である。またすべての であるから、上に有界である。したがって は極限をもつ。その極限を とする。

漸化式 の両辺で とすると である。よって は(1)で求めた固定点のどちらかであり、 である。

しかし、初項が であり、さらに は単調増加だから である。したがって はありえない。残る可能性は である。ゆえに が示された。