問題
平面において放物線 を考える.この放物線と,ちょうど2つの共有点をもつ円でを満たすものが存在するとする.
(1) ,が満たす条件を求めよ.
(2) ,が(1)の条件を満たすとき,の値の範囲を求めよ.
出典:北海道大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
円と放物線の共有点では とおくと2次方程式になる。 から かつ定数項が正であるため、共有点がちょうど2つになるには、 の方程式が正の重解をもつ必要がある。判別式0、重解正、 を順に整理する。(2)は とおいて のもとで の範囲を出す。
解答
(1)
共有点では かつ である。これを代入すると である。ここで とおくと を得る。
条件 から、まず である。また なので であり、上のuの2次方程式の定数項は正である。
正の異なる2根をもつと、各正の根 から が出るため、共有点は4つになる。負の根は共有点を与えない。したがって共有点がちょうど2つになるには、uの方程式が正の重解をもつ必要がある。
判別式を0とすると である。整理すると すなわち である。また重解は であるから、これが正である条件は すなわち である。
この条件と から である。また であり、さらに なので も満たされる。
したがって求める条件は である。
(2)
(1)の条件から 、 である。そこで とおくと、条件 は となる。求めたい量は である。
相加相乗平均より である。ここで だから である。
逆に、任意の に対して とおけば であり、 を満たす。このとき とすれば(1)の条件を満たす。
したがって の値の範囲は である。