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北海道大学 2000年度
理系数学 前期 第4問

問題

次の問いに答えよ.

(1) 方程式の範囲で異なる2つの解をもつための実数の範囲を求めよ.ただしは自然対数の底である.

(2) 定積分の値を求めよ.

(3) をみたす関数が2つ存在することを示せ.ただし,は自然対数とする.

出典:北海道大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問

方針

(1)は方程式を と直し、 での関数 の増減と端点値を見る。(2)は を部分積分または既知公式で求める。(3)では積分部分を定数 とおくと なので となる。これを積分条件へ戻すと 型の方程式になり、(1)の結果から2つの定数 が存在することを示す。

解答

(1)

方程式 は、 より と同値である。そこで とおく。すると であるから、 で増加し、 で減少する。最大値は である。また である。

したがって、 に異なる2つの解をもつためには、水平線 が増加部分と減少部分の両方で1回ずつ交わる必要がある。 は範囲に含まれないので、条件は である。

(2)

である。したがって

である。

(3)

とおく。与えられた式は である。右辺は に関して と定数の和なので、ある正の定数 を用いて と書ける。このとき であるから、条件 である。

(2)より である。これを の定数部分に戻すと が必要十分条件である。

ここで とおくと、 であり、上式は となる。整理すると である。

(1)を使うために とおく。 かつ より であるから である。また より なので である。したがって である。

よって(1)より、方程式 に異なる2つの解をもつ。さらに なので、各解について である。したがって条件を満たす関数 が2つ存在する。