問題
点(ただしとする)と平面内の放物線上の点を結ぶ直線を考える.が放物線上を動くとき,直線と平面との交点の軌跡が,この平面内の1つの円に含まれるようなを求めよ.
出典:北海道大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
放物線上の点を とおき、直線 と 平面の交点 を媒介変数で表す。円に含まれる条件は、単に見た目で2次式を円と判定するだけでなく、 という円の一般形に代入し、すべての で成り立つための係数条件として求める。最後に得た が実際に円を与えることを確認する。
解答
放物線上の点を とおく。 なので であり、以下の分母は にならない。直線 上の点は と表される。これが 平面上にあるとき だから である。したがって交点 は である。
この点がある1つの円に含まれると仮定する。 平面内の円は、適当な定数 を用いて と書ける。ここへ上の を代入する。 は について奇関数、他の項は偶関数であり、 と の両方で成り立つ必要があるから、まず でなければならない。
そこで とおくと、 である。円の式に代入し、 を掛けると が無限に多くの で成り立つ。したがって恒等式として係数がすべて でなければならない。
係数を比較すると である。 より だから であり、さらに となる。これを中央の式に代入して を得る。 より である。
実際に のときは であり、
となる。これは という円である。よって求める値は である。
別解。交点表示から である。また から と書ける。これを に代入すると すなわち を得る。この2次曲線が円になるには と の係数が等しくなければならないので 、したがって である。上の本解の係数比較は、この判定を円の一般形から正当化したものである。