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北海道大学 2000年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

を中心とする半径1の円と,頂点がである三角形を考える.

(1) 線分が円周と交わるときのの範囲を求めよ.

(2) 線分が円周と交わるとき,交点のに近い方の点をとする.さらにの大きさを とするとき,円と三角形の共通部分の面積をを用いて表せ.

(3) の座標とを用いて表せ.

出典:北海道大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

三角形は第1象限内の直線 以下の部分であり、円は中心 、半径 で第1象限に収まる。まず線分 と円の交わりを、中心から直線までの距離で判定する。共通部分は円を直線 で切った弓形なので、 のなす角 を中心角の半分として面積を出す。交点座標は、直線の中点方向 と弦方向 に分解すると、 に近い点の符号まで迷わず決まる。

解答

(1)

三角形 で表され、線分 である。円の中心 からこの直線までの距離は である。線分 が円周と交わるためには、この距離が半径 以下であればよい。実際、円は にあり、交点が存在すれば第1象限上で線分 上に乗る。したがって より である。

(2)

直線 は円を2点、または接する1点で切る。 ともう一方の交点を とする。三角形は直線 の原点側であり、 では接点だけ、 では円全体を含むので、共通部分は弦 と円周で囲まれる原点側の弓形である。 であるから、 を基準に左右対称な2本の半径 のなす中心角は である。半径は なので、扇形 の面積は である。また、二等辺三角形 の面積は である。したがって求める面積は である。端の場合 でも、それぞれ面積 となり同じ式で成り立つ。

(3)

交点は直線 上にあるので、 である。中心 から直線に下ろした垂線の足は であり、 の長さは である。弦の半長は

である。弦の方向は 方向だから、 に近い方の交点 座標が大きい方である。よって

である。

次に、 は半径なので長さ の長さは である。また とすると、 より

である。したがって

である。

別解。座標軸を と回転させると、円は 、直線 になる。したがって弦の端では であり、元の座標に戻すと上で得た の座標になる。また 軸上で 方向は だから、半径 とのなす角の余弦はその 成分の符号を反映して となる。この座標変換で見ると、面積も単位円の中心角 の弓形としてすぐに読める。