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北海道大学 1997年度
後期・理系数学 後期 第2問

問題

座標平面において,軸上に3個の点をとり,直線上に個の点をとる.ただし,なる無理数とする.点と点を結ぶ線分を とし,これら本の線分から生じる交点の総数をとする.ただし,は交点とはみなさない.

(1) どの交点においても,これらの線分の中の3本が同時に交わることはない.このことを証明せよ.

(2) を求めよ.

(3) を求めよ.

出典:北海道大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問

方針

線分の交点は、下側の点の順序と上側の点の順序が逆になった2本から生じる。(1)では、もし3本が内部で同時に交わるなら、3本はそれぞれ異なる と異なる を結ぶはずなので、高さ における 座標を比較する。無理数 が有理式で表されてしまう矛盾を出す。三重点がないので、交点数は交わる線分2本の組数として数えられる。

解答

(1)

線分の内部の交点を考える。2本の線分が同じ を共有すれば、それらの共通点は だけであり、これは交点に数えない。同じ を共有する場合も同様である。したがって、内部で3本が同時に交わるとすれば、それらは から出て、互いに異なる に向かう3本である。

高さ における線分 座標を考える。 と書けば、その 座標は である。ここで である。

もし が同じ点で交わるなら である。まず から となるので、 は有理数である。次に から を得る。右辺は有理数であるから が有理数になってしまう。これは が無理数であるという仮定に反する。したがって3本が同時に交わることはない。

(2)

内部で交わる2本の線分は、下側の点の順序と上側の点の順序が逆になっているとき、かつそのときに限られる。下側の点の組は 通りであり、上側の点の組は から2点を選ぶので 通りである。下側の2点と上側の2点を決めると、交わる線分の組はちょうど1組決まる。

(1)より三重点がないので、異なる線分の組が同じ交点を作ることもない。したがって である。よって に対して である。

(3)

(2)で得た式からただちに である。

別解。(2)だけを直接見るなら、新しく加わる点 と下側の3点を結ぶ3本を考える。既存の から1点を選び、下側の点を2点選ぶと、新しい交点が1つ増える。したがって増分は である。