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北海道大学 1996年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

は3以上の整数とする.

(1) 次多項式とする.1以上のすべての整数に対し,の倍数であることを示せ.

(2) の係数を1とする次多項式とする.

の係数および

の係数をそれぞれ求めよ.

(3) を1以上の整数,を(2)の多項式とする.1以上のすべての整数についてが整数でを約数にもつとき,の約数であることを示せ.

出典:北海道大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

(1)は連続する 個の整数の積を組合せの形にして の倍数と見る。(2)は差 が次数を1つ下げ、最高次係数に次数が掛かることを、上位係数だけで確認する。(3)ではこの差分操作を 回繰り返すと定数 が残る。一方、仮定の「すべての正整数 の倍数」は差を取っても保たれるので、最後に が従う。

解答

(1)

正の整数 に対して である。これは と書ける。 は整数であるから、 の倍数である。

(2)

の係数が 次多項式であるから、 と書ける。すると において、最高次の寄与は である。 は高くても までしか含まないので、 の係数は である。

同様に、 の係数が 次多項式である。したがって の最高次の寄与は である。よって の係数は である。

(3)

とおき、 に対して と定める。仮定より、すべての正の整数 について は整数であり、かつ の倍数である。

もし がすべての正の整数 について整数かつ の倍数なら、 も整数かつ の倍数である。したがって帰納的に、すべての について は正の整数 で整数かつ の倍数である。

一方、(2)の考えを繰り返すと、差を1回取るごとに次数が1つ下がり、最高次係数には現在の次数が掛かる。したがって は定数多項式で、その値は である。

特に正の整数 に対して であり、先ほどの結論からこれは の倍数である。よって 、すなわち の約数である。