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北海道大学 1995年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

実数列は次の漸化式を満たしているものとする.

また,を満たすただ1つの実数とする.このとき,次の問に答えよ.ただし,は自然対数の底とする.

(1) であることを示せ.

(2) ならば,であることを示せ.

(3) となることを示せ.

出典:北海道大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

まず不等式 を関数の最小値で示す。漸化式では の上下が1項ごとに入れ替わることを確認し, からの距離が縮む評価を作る。偶数番目と奇数番目の極限を置き,最後に2つの極限が一致することを示す。

解答

(1)

とおく。すると であり, である。したがって で最小値をとり, である。よってすべての実数 について すなわち が成り立つ。

(2)

とする。指数関数 は減少するので であり, がわかる。また である。ここで なので,(1) を に用いると である。したがって が成り立つ。

(3)

まず より である。実際, は明らかであり, なら となって矛盾する。 である。また, なら なら である。よって数列は の下側と上側を交互に動く。

次に からの距離が縮むことを示す。 の場合は (2) と より である。 の場合は であり,(1) から となる。したがって各段階で が成り立つ。

このため偶数番目 より小さい側から上に近づき,奇数番目 より大きい側から下に近づく。そこで とおくと であり,漸化式から である。

もし なら である。(1) を に用いると なので となる。ここで であり, だから となって矛盾する。したがって である。

共通の極限を とすると, を満たす。問題文よりこの実数はただ1つで,それが である。よって である。