過去問データベース 過去問を探す

北海道大学 1995年度
後期・理系数学 後期 第1問

問題

ある1次変換により,直線がそれぞれ自分自身に移り,さらに直線上のベクトルは倍され,直線上のベクトルは倍されるという.この1次変換による軸と軸の像のなす角を としたとき,の値をで表せ.

出典:北海道大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問

方針

軸方向と 軸方向の単位ベクトルを, 方向と 方向の和に分解する。変換後の2本のベクトルを具体的に書き,内積と長さから鋭角側の を求める。

解答

軸方向のベクトル 軸方向のベクトル を, 方向と 方向に分ける。 である。条件より, 方向の成分は 倍, 方向の成分は 倍されるので, の像は

である。

同様に だから, の像は

である。

この2つの像を

とおく。内積は

であり,長さは

である。したがって,2つの像のなす角の余弦は

である。ただし問題の の角なので,鋭角側を取るため絶対値を付ける。よって である。

別解。 任意の点 について と分解できる。したがって変換後は であり,これを の係数で整理すると

となる。この行列の第1列と第2列がそれぞれ 軸と 軸の像なので,その内積を計算しても同じ式が得られる。