問題
を次の行列で与えられる1次変換とする.
(1) 点 が,を満たすとき,の座標を求めよ.
(2) 点を出発点とし,点をによって順に定める.のとき,の座標はとなることを示せ.
(3) のときの座標を求めよ.
出典:北海道大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第2問
方針
行列をそのまま何度も掛けるのではなく, と が1回の変換でどう変わるかを見る。和の成分は毎回 倍,差の成分は不変になるので,反復後の座標を和と差から戻す。
解答
点 の像を とすると である。ここから がわかる。つまり, は1回ごとに 倍され, は変わらない。
(1)
ならば , である。第1式だけを見ても より を得る。逆に ならば上の式から , である。したがって固定される点は直線 上にある。さらに より, を代入して である。よって となる。
(2)
初期値が のとき である。上で調べた変化より である。したがって であり, から となる。
(3)
初期値が のとき である。よって となる。和と差から座標に戻すと
なので
である。
別解。 は
を満たす。したがって 方向の成分だけが 倍され, 方向の成分は保たれる。 と分解すれば,(3) の式がすぐに得られる。