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北海道大学 1994年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

三角形に対して,その内接円の半径を1,の面積をとする.半径の円の中心がこの三角形の周上をすべて動くとき,その円が通る図形をとする.ただし,とする.

(1) として,で表せ.

(2) の面積をで表せ.

出典:北海道大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

内接円の半径が1なので、面積 は半周長に等しい。各頂点から接点までの長さを半角の余接で表し、(1)を得る。(2)では、中心が三角形の周上を動く半径 の円が通る範囲を、三角形の周から距離 以内の点全体として見る。外側に増える帯と角の扇形、内側に削られる相似三角形を分けて面積を計算する。

解答

(1)

内接円の中心を とし、辺への接点を考える。半径が1なので、頂点 から接点までの長さは、直角三角形より である。同様に、頂点 から接点までの長さはそれぞれ である。

したがって三角形の半周長は である。内接円の半径が1であるから、面積は となる。よって

である。

(2)

円の中心が三角形の周上を動くとき、その円が通る図形は、三角形の周から距離 以下の点全体である。これを三角形の外側の部分と内側の部分に分けて求める。

まず外側を考える。三角形の周長は、半周長が であることから である。各辺の外側に幅 の帯ができるので、その長方形部分の面積の和は である。さらに3つの頂点の外側には扇形ができる。頂点 における外側の角はそれぞれ であり、その和は である。したがって扇形部分の面積の和は である。よって外側の面積は である。

次に内側を考える。三角形の内部で周から距離が より大きい部分は、もとの三角形と相似で、内接円の半径が である三角形である。相似比は なので、その面積は である。したがって、内部で円が通る部分の面積は である。

以上より、求める図形 の面積は である。したがって である。