北海道大学 1994年度
文系数学 前期 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、微分、関数
- 解法
- 面積計算、微分による最大最小、式変形
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
0<a<2とし,2つの3次曲線
y=ax3−(2a+1)x2+ax+1,
y=(a−2)x3+3x2−3ax+1
で囲まれる面積をSとする.
(1) Sを求めよ.
(2) Sが最小となるaの値を求めよ.
出典:北海道大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
2つの曲線の差を因数分解すると、交点が x=0,a,2 と分かる。0<a<2 なので、差の符号は (0,a) と (a,2) で反対になる。絶対値を区間ごとに外して面積を積分し、得られた S(a) を微分して最小値を与える a を調べる。
解答
(1)
2つの曲線の y 座標の差を、上の式から下の式を引いて求めると {ax3−(2a+1)x2+ax+1}−{(a−2)x3+3x2−3ax+1} =2x3−2(a+2)x2+4ax=2x(x−a)(x−2) である。 0<a<2 だから、0<x<a では 2x(x−a)(x−2)>0 であり、a<x<2 では 2x(x−a)(x−2)<0 である。したがって囲まれる面積は S=∫0a2x(x−a)(x−2)dx−∫a22x(x−a)(x−2)dx である。
ここで ∫2x(x−a)(x−2)dx=2x4−32(a+2)x3+2ax2 である。これを代入すると ∫0a2x(x−a)(x−2)dx=−6a4+32a3 であり、また ∫a22x(x−a)(x−2)dx=6a4−32a3+38a−8 である。よって S=3−a4+4a3−8a+8 である。
(2)
(1)で得た式を微分すると S′(a)=3−4a3+12a2−8=−34(a−1)(a2−2a−2) である。0<a<2 にある臨界点は a=1 だけである。実際、a2−2a−2=0 の解は a=1±3 であり、この範囲には入らない。 0<a<1 では S′(a)<0、1<a<2 では S′(a)>0 であるから、S は a=1 で最小となる。したがって a=1 である。
別解。(2)の最小化だけなら、a=1+h とおいてもよい。−1<h<1 であり、(1)の分子は −(1+h)4+4(1+h)3−8(1+h)+8=3+6h2−h4 となる。したがって S=1+2h2−3h4 である。−1<h<1 では dhdS=4h−34h3=4h(1−3h2) の符号は h の符号と同じなので、最小は h=0、すなわち a=1 のときである。