問題
整数に対し,,とする.
(1) 数学的帰納法を用いて, を示せ.
(2) を示し,のとき,とは1より大きい公約数を持たないことを示せ.
出典:北海道大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
数列はフェルマー数型なので、積の恒等式を数学的帰納法で作り、そこから隣の項が「それ以前の積に2を足したもの」であることを読む。互いに素の証明では、片方の項がもう片方を含む積に入っていることを使い、公約数が2を割るところまで落とす。最後に各項が奇数であることを確認して、公約数が1に限られると結論する。別解では合同式だけで同じ結論を出せることも示す。
解答
(1)
ここでは であるから である。示すべき式は である。
まず のとき となり成り立つ。
次に、ある で が成り立つと仮定する。このとき
である。したがって数学的帰納法により、すべての について が成り立つ。
(2)
(1)より であるから、右辺に2を加えると を得る。これで前半が示された。
次に とする。(2)前半を に適用すると である。ここで なので、 は積 を割り切る。
いま と の公約数を とする。すると は を割り切るので も割り切り、さらに も割り切る。したがって である。一方、各 は奇数であるから、 も奇数である。2を割る奇数は1だけなので である。よって と は1より大きい公約数を持たない。
別解。合同式で見るとさらに短く確認できる。 を と の公約数とする。 より である。これを 乗すると、 だから指数 は偶数で、 となる。一方 から でもある。よって 、すなわち である。各 は奇数なので も奇数であり、結局 である。