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北海道大学 1992年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

個の硬貨を同時に投げる試行を考える.

(1) 少なくとも個表が出るという事象をとし,表も裏も少なくとも1個出るという事象をとする.このとき2つの事象が独立となるようなの値を求めよ.

(2) 確率変数を,表が個出るときで定義する.の期待値を求めよ.さらに,となるような最小のを求めよ.ただし,として計算せよ.

出典:北海道大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

(1)は表の個数で事象を数える。 は全部表または1個だけ裏, は全部表・全部裏以外, はちょうど1個だけ裏である。独立条件から を得て, の整数解を確認する。(2)は表の個数 の二項分布を使って期待値を和で計算し,二項定理で にまとめる。最後は常用対数で最小の を判定する。

解答

(1)

全事象の数は である。事象 は,全部表または1個だけ裏である場合だから である。事象 は,全部表と全部裏を除いた場合だから である。また は,少なくとも 個表で,かつ表も裏も少なくとも1個ある場合なので,ちょうど1個だけ裏の場合である。したがって である。

独立であるための条件は であるから である。整理すると となり, を得る。 では左辺4,右辺6で不成立である。 では左辺8,右辺8で成立する。 では は正で,さらに が1増えるごとに増加するので,これ以後は成立しない。よって である。

(2)

表が 個出る確率は である。このとき だから である。二項定理より なので である。

次に となる最小の を求める。常用対数を取ると である。与えられた値より である。したがって である。よって最小の整数は である。