北海道大学 1990年度
後期・理系数学 後期 第3問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、方程式・不等式、関数
- 解法
- 不等式評価、はさみうち、範囲評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
nが正の整数のとき,数直線上の区間[0,2]がn個の小区間に分けられているとする.ただし,各小区間の長さlk (k=1,2,⋯,n)はすべて1≦3nlk≦15を満たすとする.正の数aに対し
Sn=(l1)a+(l2)a+⋯⋯+(ln)a
とおく.
(1) a>1ならばn→∞limSn=0であることを示せ.
(2) n→∞limSn=∞となるaの範囲を求めよ.
出典:北海道大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
条件から各小区間の長さは 3n1 以上 n5 以下で、総和は区間全体の長さ 2 である。(1)では a>1 により lka=lklka−1 を上から評価する。(2)では 0<a<1 のとき指数 a−1 が負になるため不等号の向きが逆転することを使い、下から無限大へ押し上げる。a=1 と a>1 も別に確認する。
解答
(1)
条件 1≦3nlk≦15 より 3n1≦lk≦n5 である。また、[0,2] を分割しているので l1+l2+⋯+ln=2 である。 a>1 とする。このとき a−1>0 であり、lk≦n5 から lka−1≦(n5)a−1 である。したがって lka=lklka−1≦lk(n5)a−1 となる。これを k=1,2,…,n について足し合わせると
0≦Sn≦(n5)a−1(l1+⋯+ln)=2(n5)a−1
である。a−1>0 だから右辺は n→∞ で 0 に近づく。よって limn→∞Sn=0 である。
(2)
まず 0<a<1 とする。このとき a−1<0 であるから、lk≦n5 より lka−1≧(n5)a−1 となる。したがって lka=lklka−1≧lk(n5)a−1 であり、足し合わせて
Sn≧(n5)a−1(l1+⋯+ln)=2(n5)a−1
を得る。これは 2⋅5a−1n1−a であり、1−a>0 なので n→∞ で無限大に発散する。
一方、a=1 のときは Sn=l1+l2+⋯+ln=2 で一定である。また a>1 のときは(1)より Sn は 0 に近づく。したがって limn→∞Sn=∞ となる a の範囲は 0<a<1 である。