問題
平面上の直線をとする.ここではを満たす実数とする.
(1) とするとき,の値の範囲を求めよ.
(2) を動かすとき直線が通る点全体の集合をとする.を図示せよ.
出典:北海道大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
まず の範囲を三角関数の合成で求める。次に を用いて直線を 、 の1変数族にする。点全体の集合は、固定した に対して2次式 が取り得る値の範囲を調べ、端点と頂点の位置で場合分けして図示する。
解答
(1)
三角関数を合成すると である。 より である。この区間で の値は から までをすべて取るので である。
(2)
だから である。したがって直線 は と表される。
固定した に対し とおく。これは について上に凸ではなく、下に開く2次式で、頂点は にある。 の範囲は であるから、最大値は頂点が範囲内にあるかどうか、最小値は端点 の比較で決まる。
端点での値は である。 のとき、 は範囲内で減少するので である。 のとき、頂点 は範囲内にあり、最小値は である。よって である。 のとき、頂点 は範囲内にあり、最小値は である。よって である。 のとき、 は で増加し、最大値は 、最小値は である。よって である。
以上より、境界は直線 、直線 、および の放物線 である。図示すると、これらの境界で挟まれた領域全体が であり、 で直線 と 軸の上下関係が入れ替わる。