問題
に関する2つの不等式
について,次の問に答えよ.ただし,は実数とする.
(1) (I)を解け.
(2) (I)の解がすべて(II)を満たすようなの値の範囲を求めよ.
出典:北海道大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
(I)は とおき、定義域 を忘れずに一次分数不等式へ直す。(II)は底を にそろえ、指数の大小比較に変換する。(I)の解区間全体で(II)が成り立つ条件は、最終的に が区間内のすべての に対して成り立つ条件として読む。
解答
【(1)】 とおく。定義より かつ であるから、 である。また である。したがって(I)は すなわち となる。ここで であるから、分子と分母の符号が反対になるのは のときである。よって である。
【(2)】(II)の左辺は であり、右辺は である。底 は より大きいので、(II)は すなわち と同値である。これを整理すると (1)の解では であり、したがって であるから、 と同値である。
(1)のすべての解 に対して が成り立つには が必要十分である。実際、上端 は解区間に含まれないので、等号の場合もすべての について となる。一方 なら、 を満たす を選べるため、 は成り立たない。よって求める範囲は である。