北海道大学 1988年度
理系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、指数・対数、関数
- 解法
- 漸化式の変形、和の計算、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
平面上の直線y=2xをLとし,曲線y=21x3をCとする.a1,a2,⋯⋯,an,⋯⋯を次のように順に定める.
(i) a1=21,
(ii) anが定まったとき,点(an,0)を通りy軸に平行な直線とLとの交点をPnとし,Pnを通りx軸に平行な直線とCとの交点Qnのx座標をan+1とする.
(1) an+1とanとの間に成り立つ関係式を求めよ.
(2) 数列{an}の一般項を求めよ.
(3) n→∞lim2na1a2⋯⋯anを求めよ.
出典:北海道大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問
方針
作図の定義から、Pn=(an,2an) となり、水平線 y=2an と C:y=21x3 の交点条件から an+13=4an が得られる。正の数列なので an=2bn とおくと、指数 bn は1次の漸化式になる。積の極限は、an/2 の指数を足し合わせる形にして、等比数列の和で処理する。別解として cn=log2(an/2) を直接置くと一般項と極限がさらに見通しよく出る。
解答
(1)
点 (an,0) を通り y 軸に平行な直線は x=an である。これと直線 L:y=2x との交点は Pn=(an,2an) である。次に、Pn を通り x 軸に平行な直線は y=2an である。この直線と曲線 C:y=21x3 の交点 Qn の x 座標が an+1 であるから 21an+13=2an である。したがって an+13=4an を得る。a1=21>0 であり、この関係からすべての an は正である。
(2)
an>0 なので an=2bn とおける。a1=21=2−1 より b1=−1 である。また (1) より (2bn+1)3=4⋅2bn=22+bn だから 3bn+1=2+bn である。これを bn+1−1=31(bn−1) と変形する。初期値から b1−1=−2 であるから bn−1=−2(31)n−1 となる。したがって bn=1−3n−12 であり、an=21−3n−12 である。
(3)
(2)より 2an=2−3n−12 である。したがって
2na1a2⋯an=k=1∏n2ak=2−2∑k=1n3k−11.
ここで ∑k=1n3k−11=1+31+⋯+3n−11 であり、n→∞ で 1−311=23 に近づく。よって
n→∞lim2na1a2⋯an=2−2⋅23=2−3=81
である。
別解。cn=log22an とおくと、(1)は 2an+1=(2an)1/3 と同値である。したがって cn+1=31cn であり、c1=log241=−2 だから cn=−3n−12 である。ここから an=2⋅2cn=21−2/3n−1 が直ちに得られ、積の極限も c1+⋯+cn の和として同じように求まる。