北海道大学 1988年度
文系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 三角関数、数列
- 解法
- 三角比の利用、部分分数分解、和の計算
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 —
問題
数列{θk}がcosθk=1−2k21を満たすとき,k=1∑ntan22θkを求めよ.
出典:北海道大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
半角公式 tan22θ=1+cosθ1−cosθ を用いて、各項を k の有理式に直す。1+cosθk が0でないことを確認したうえで、4k2−11 を隣り合う奇数の逆数の差に分解し、望遠和として端だけを残す。別解として実質的に別の方法を作るより、この部分分数の係数と終端を丁寧に示すことを優先する。
解答
半角公式より tan22θk=1+cosθk1−cosθk である。ここで cosθk=1−2k21 だから
1−cosθk=2k21,1+cosθk=2−2k21=2k24k2−1.
特に 1+cosθk>0 であり、分母は0にならない。したがって
tan22θk=2k24k2−12k21=4k2−11.
ここで 4k2−1=(2k−1)(2k+1) なので
4k2−11=(2k−1)(2k+1)1=21(2k−11−2k+11)
である。よって
k=1∑ntan22θk=21k=1∑n(2k−11−2k+11)=21(1−2n+11)=2n+1n.
したがって求める値は 2n+1n である。
補足。第1項から書き出すと
21(1−31)+21(31−51)+⋯+21(2n−11−2n+11)
となり、中間の項がすべて打ち消される。ここで最後に残るのは 1 と −2n+11 だけである。