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北海道大学 1986年度
文系数学 前期 第1問

問題

実数に対して,集合で表す.

(1) が空集合とならないの範囲を求めよ.

(2) を満たすすべてのに対してつねにとなる点の集合を図示せよ.

出典:北海道大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問

方針

は、2本の放物線の間に同じ で点が存在する条件として、下側の式が上側の式以下になる があるかを調べる。これは上に開く2次式の最小値が0以下である条件に帰着する。 は「すべての 」に対する共通部分なので、上側条件は の最小値、下側条件は の最大値をそれぞれ で取る。最大値の出る端が で変わるため、そこで場合分けして図示範囲を決める。

解答

(1)

が空集合でないためには、ある実数 に対して が成り立てばよい。これを整理すると である。

左辺を とおく。これは上に開く2次式であり、頂点は である。最小値は

である。したがって、ある となるための条件は すなわち である。よって である。

(2)

求める集合は、 を満たすすべての について を同時に満たす点の集合である。

まず上側条件を考える。 について増加するので、すべての を満たすための必要十分条件は、最も小さい の場合を満たすことである。したがって である。

次に下側条件を考える。 である。これが のすべてで下からの条件になるには、右辺の最大値以上に がなければならない。 のときは なので、最大値は で生じる。よって である。この場合、上側条件と両立するには すなわち が必要である。したがって であり、この部分は

である。 のときは なので、最大値は で生じる。よって である。上側条件と両立するには すなわち が必要である。したがって であり、この部分は

である。

以上より、求める集合は上の2つの領域の和集合である。図示すると、上端は共通して放物線 であり、下端は 側では 側では である。境界はいずれも含む。