問題
直線を,放物線をとする.
(1) 上の任意の点からに2本の接線が引けることを示せ.
(2) (1)の2本の接線とで囲まれる部分の面積を,接点の座標を, とする.が上を動くとき,の最小値を求めよ.
出典:北海道大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
点 を と置く。放物線 の における接線を作り,それが を通る条件を の2次方程式にする。判別式が常に正なら2本の接線が引ける。(2) では接点を とし,放物線と接線との差が , になることを使って面積を積分する。最後に解の差 を判別式から求め, の二次式として最小化する。
解答
(1)
点 は直線 上にあるので とおける。
放物線 の における接線を求める。導関数は なので,接線は すなわち である。この接線が点 を通る条件は である。整理して を得る。
この2次方程式の判別式は である。ここで なので,判別式は常に正である。したがって任意の点 から に異なる2本の接線が引ける。
(2)
2つの接点の 座標を とする。 における接線は であり,放物線との差は である。同様に, における接線との差は である。
2本の接線の交点の 座標は, より である。したがって囲まれる面積 は
である。ここで とおくと,両方の積分はそれぞれ に等しい。よって
である。
一方, は (1) の2次方程式 の2つの解である。したがって解の差について を用いると,解と係数の関係から である。
したがって
である。これは なので,最小は のときであり,最小値は である。